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2012.02.24 【2012年度診療報酬改定】新潟の税理士がお送りするブログ

ここ数日の温かい気温のおかげで、これまで積もった雪もかなり溶けました。
もうそろそろ春の足音が、静かに聞こえてきそうな予感も。
週末、新潟はまた雪の予報ですが、雪かきが大変な程は降らないだろうと、勝手に思っている小嶋がお送りします。

 

さて、早いものでもうすぐ2月も終わり、あと1か月もすると新年度。
新しい生活を控え、いろいろと忙しい日々を送っている方も多いのではないでしょうか。

 

医療機関にとっても「2012年度診療報酬改定」があり、医院の経営をしていく上でも重要な年になります。
医療に関する政府の基本的な考えとしては、やはり医療費の抑制という点が重要な課題です。
そのため、医療機関の役割分担をはっきりさせ、地域の拠点となる病院については一般外来を縮小し専門外来に特化、また、診療所が一般外来の受け入れを拡大し、主治医としての機能を強化するという流れを作る狙いがあります。
また、現状では亡くなる方の約8割が病院であり、これを「在宅」へシフトさせることが医療費の抑制につながる、という判断です。

 

診療所に関係する改定のポイントも、まさにこの点にあります。

 

まず、2010年度改定で新設された初・再診料の加算である「地域医療貢献加算」が大きく見直されることになりました。
診療所に夜間・休日の対応を促すために設けた加算でしたが、実際にこの加算を届け出た施設件数は、診療所総数の約2割。
主治医機能を推進しようにも、診療所の医師に診療時間外の電話対応を求めるなどの負担を強いるため、算定する診療所が少ないのが現状です。

 

そこで厚生労働省が示した案は、

① 24時間完全対応
② 準夜帯に対応
③ 輪番制で準夜帯に対応

の3段階に分けて加算点数を配分するというもの。

 

ただし、これでも医師への負担を強いることに変わりはないため、算定する診療所が増えるかは?という感じでしょう。

 

それと、在宅医療そのものの評価。
現行の在宅療養支援診療所と在宅療養支援病院に「機能強化型」の区分を新設し、評価するというものです。
機能強化型の要件は、

① 常勤医師3名以上
② 過去1年間の緊急の往診実績5件以上
③ 過去1年間の看取り実績2件以上

の3つ。

単独の医療機関で①~③の要件を満たす場合のほか、地域の複数の医療機関で連携してこれらの要件を満たしても算定可能となる(追加条件あり)そうです。

 

一方、500床以上の地域医療支援病院や特定機能病院には、外来を制限する目的で、紹介状がないなど一定の場合の外来診療料の点数を引き下げるような形となるようです。

 

患者の流れを診療所へ向かわせ、大きな病院は重篤な患者を診るという役割分担を進めるための政策。
ただし、点数を追うだけではなく、自院の目指す診療も含めて今後の診療所経営を考えることも重要になります。
中長期計画を立て、目標に向かって診療所経営を行いましょう。

 

あおば会計スタッフブログは、毎週金曜更新です。
次回は、3月2日更新予定です。

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