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2016.11.18 【クリニックにおける賞与について】新潟の税理士がお送りするブログ

12月も近づき、11月巡回時に冬のボーナス額をいくらにしようかというご相談をよく受けることがあります。

現場への貢献度などありますので最終的に決定するのは院長(事業主)ではあるのですが、客観的数値として生産性のお話しをさせて頂きます。

 

生産性とは、事業に投入している「ヒト」「モノ」「カネ」といった経営資源の単位当たり売上高など、事業活動上の生産性を把握することによって、競争力を検証するものです。

医療機関の場合、医業収入を得るために外部から買い入れた材料費等を差し引いた額が付加価値額(限界利益)であり、この付加価値額が使える金額の目安となり、その中でやりくりがつけば財務は健全化します。

人件費を対付加価値額で表す「労働分配率」を見ると、黒字と赤字の差がはっきりと表れます。
労働分配率は、医療機関における付加価値がどの程度従事者に分配されたかを示すものであり、この値が低いほど良好であることを示しています。
人件費は固定費的な性格でであることから、経営的に労働分配率の高い医療機関には赤字体質のところが多くなっています。

 

(1)人件費率

医業収入に占める人件費を見る指標です。

人件費率=人件費÷医業収入×100

 

(2)付加価値率

医業収入がどれだけの付加価値を生み出したかを示す指標。この数値が高いほど良好です。

付加価値率=付加価値額÷医業収入×100
=(医業収入-(材料費+経費+検査委託費+減価償却費+その他費用))÷医業収入×100

 

(3)労働分配率

付加価値に占める人件費の割合を示し、人件費負担に問題がないかがわかります。

労働分配率=人件費÷付加価値額×100
=人件費÷(医業収入-(材料費+経費+検査委託費+減価償却費+その他費用))×100

 

労働分配率は一般的に低いほうがよいとされますが、低すぎるとスタッフに負荷がかかりすぎているなどの指標にもなります。

 

人件費率だけでも前年比較することで、十分な参考指標となりますし、多額の設備投資をした場合や業務形態を変えた場合などは労働分配率も比較して昇給、賞与の検討していただければと思います。

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