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国税庁のサイトにチャットボットが試験導入されるらしいですよ。
「第20回 国税審議会 説明資料 目次」ページの参考資料PDFの中にありました。

 

給与所得者及び年金受給者の確定申告に係わる簡易な質問に対応

 

ということですから、事業をしている人や法人よりもまずは逆に我々のような税理士事務所を利用せずに、ご自身で確定申告をされる方向けのサービスのようです。
参考資料PDFの中では、海外のICT活用事例も紹介(チャットボットに関してはシンガポールの事例)されていて、ちょっと興味深いです。

 

チャットボットとは？

 

いろんなWebサイトなども見かけることが増えたチャットボットですが、Webサイト内でテキストで質問すると対話式でAI(Artificial Intelligence)が答えてくれるもの、というイメージでしょうか。
最近では一般企業やサービス系のWebサイトだけではなく、自治体のWebサイトでも活用されたり実証実験されていることが増えているようです。
左右から吹き出しが出てくる会話型の見た目なので、LINEやスマートフォンのメッセージアプリと同じなので、直感的にわかりやすさがあります。

参考例

• 【横浜市】ＡＩを活用したチャットボット「イーオのごみ分別案内」
• 【長浜市】市民課手続き（QAチャットボット・CHA-CHAT申請）

 

他の資料ではチャットボットを利用したことのある人は、チャットボットは便利だと思う、だけどまだちょっと精度がイマイチと考えている人が多いようですね。
まだまだこれからというところでしょうか。

 

国税庁の資料では例として、ユーザーが質問→チャットボットが答えるの繰り返しから、最終的に「詳しくはこちらをクリックしてください。」でリンクへ案内する、というイメージが掲載されていました。
ユーザーの質問から回答することが難しい場合に、会話を重ねて回答できるように誘導してくれます。
中の人(AI)はどんどん学習していくので、利用される回数が増えれば増えるほど的確な回答をしてくれるようになるはずです。

 

税務行政のスマート化の取り組みの一つということです。
税務行政側としても、IT技術を活用すること効率化とサービスの向上を図って行きたいところでしょう。
電子申告の促進や義務化、帳簿の電子保存など、紙媒体からデータ化へという流れの一環のように感じます。

【参考：過去記事】マイナンバーカードがなくてもe-Taxが利用できるようになること

 

それからお客様や周りの職員からも声を聞きますが、国税庁のサイトがリニューアルされた際に、検索エンジンの検索結果からのページへのリンクが切れてしまって目的のページを探すことができなくなったということがありました。
チャットボットが導入されることで、リンク切れの問題も解決されるといいですね。

 

チャットボット導入のメリット

 

• 24時間営業年中無休
• 人と応対しなくて良い
• 経験を積ませれば便利になっていくことが期待できる(利便性の向上)
• 質問に対応する人的時間的コストの削減

 

インターネットを利用するメリットは年中無休24時間営業なところですね。
これは質問する側も、質問される側も享受できるメリットです。
人が相手だとこんなこと聞いても大丈夫かなと思ってしまうこともありますが、AIが相手なら聞きやすいかもしれません。
AIが学習していくので、どんな質問が多く、どんな回答を求めているのか分析しやすくなることもメリットですね。

 

確定申告の季節が近づくと、わからないことや疑問がたくさん出てくるものだと思います。
現在ではインターネットでいろいろなサイトから、たくさん情報を得ることができるようになりました。
いろいろな解説サイトも多く情報の取捨選択が難しくなっており、なかなか直接国税庁サイトを利用することはないかもしれません。
国税庁サイトが一次情報ですし、チャットボットの導入を機に国税庁サイトを活用してみるのもいいですね。

 

それでもやっぱりインターネットでのアクションという部分に抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。
それから、チャットボットだけではよくわからないことがあった。
そのような方はぜひあおば会計へご相談ください。