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2019.07.12 【通帳のデジタル化について】新潟の税理士がお送りするブログ

預金通帳って、しばらく記帳せずにいたりするとちょっと罪悪感というか、後ろめたさのようなものを感じたりしませんか?
我々会計事務所の人間としては、大切な資料となりますのでこまめに通帳への記帳をしていただく方が望ましいのですが、記帳忘れを気にしなくてもすむようになっていくのかもしれません。

新規口座は原則デジタル通帳

少し前のニュースになりますが、三菱UFJ銀行が新規口座開設の場合紙の通帳の発行を原則廃止しデジタル化するというニュースがありました。
インターネットで見ることができるデジタル通帳に切り替えることで、最長10年分の入出金の明細をみることができたりするようです。 通帳の記帳忘れや、繰り越しなどのユーザーの手間が減るメリットがありますね。

デジタル通帳を導入する背景

銀行側のメリットとしては通帳にかかる印紙税の軽減が挙げられます。
印紙税は課税文書に対してかかる税金であり、銀行の預金通帳は課税文書に該当します。
そのため、銀行は口座が増える度に通帳を発行し、そのたびに印紙税が発生しています。

 

印紙税は「課税文書」に対する税金であり、今回のようなデジタルの通帳は課税文書に該当しません。
口座を新たに開設しても、印紙税は発生しないということになります。
ちなみに、同じ預金通帳でも信用金庫などの預金通帳には紙の通帳であっても初めから印紙税はかからないのが、印紙税のちょっとおもしろいところです。

 

お金の流れを考えても、現金でやりとりをし受け取った現金を通帳に入れるということが主流だった時代から、様々なことがデジタルで決済できるようになりました。
スマートフォンが一つあればお金のやりとりが終わってしまう時代です。
通帳と現金というモノがあってこそ、銀行へ(物理的に)足を運ぶという行為が生まれます。
現金という物体が間に存在しないならば通帳をデジタル化していくのは合理的な気もします。

 

税務会計に限らず、行政の方でもマイナンバーカードの活用などデジタル化(IT化)がどんどん進めていこうとしています。
今回のデジタル通帳で考えると、初めにインターネットありきなので、インターネットが苦手だったりそもそもインターネットをさほど利用しない人たちにはちょっとハードルが高いかもしれません。
通帳の保管方法というのはこれまでいろいろ考えられてきたことですが、これからはITに関するセキュリティの意識というものも個人にも求められていくことになりそうですね。4

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