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ブログblog

2013.06.14 【財務分析について】新潟の税理士がお送りするブログ

今週ブログ担当の桜井です。
「えっ!本当に梅雨入り?」と思わせるくらい雨がふらず、「えっ!もう夏?」と思うくらい熱い日が続いています。
「じぇ、じぇ、じぇ!」って感じでしょうか。
水不足とすでに熱中症対策が気になります。
皆様も体調管理には気を付けて下さいね。

 

さて、皆さんは財務分析って聞いた事がありますか?
財務分析とは決算書の数値を使って、様々な角度から企業を分析することです。
この知識を身につけると自社はもちろん、同業他社、取引先そして最近アベノミクス効果で株価が気になる投資先などの経営状況が分かるようになります。
決算書には「貸借対照表」「損益計算書」等の様々な書類がありますが、主にこの2つの決算書を使っての分析を行います。
「貸借対照表」とは一定期日(決算日時点)の財産状態を明らかにする決算書です。
人間に置き換えると「健康診断書」みたいなものです。
ですからこの決算書をじっと見ると企業の健康状態がわかります。
「損益計算書」は一定期間(会計期間)における企業の経営成績を明らかにする決算書です。
これも人間に置き換えると「通信簿・成績表」みたいなもですので、どれくらい頑張ったか、何が苦手(改善点)なのかがわかります。

 

では、この2つの決算書を使って行う財務分析ですが以下の4つのポイントがあります。

  1. 収益性分析
  2. 安全性分析
  3. 生産性分析
  4. 成長性分析

今回は、このうち収益性分析についてご説明します。

 

収益性分析とは、損益計算書中心の分析で企業活動によりどれだけの利益を獲得したのかを分析します。
この代表的なものとしては、

  • ①売上高売上総利益率(粗利率)
  • ②売上高営業利益率
  • ③売上高経常利益率

があり、率(%)で表します。
利益率という事からも分かるように、この率が高ければ収益力が高いという事になります。

 

売上高売上総利益率(粗利益率)

売上総利益(粗利益)÷売上高×100

企業が提供するサービスの競争力を示す指標です。
同業他社と比べて著しく低い場は売上値引等が多くあったと言えますね。

②売上高営業利益率

営業利益÷売上高×100

企業の本業の競争力を示します。
同業他社と比べて著しく低い場合は、経費の中に多すぎるものがあると言えますね。
経費の再検討課題が見えてきます。

③売上高経常利益率

経常利益÷売上高×100

企業の本業と財務活動を併せた総合的な競争力を示します。

 

以上、ポイントは損益計算書の数字を見て、増えた・減ったと一喜一憂するのではなく、指標(率)を計算し、同業他社や同業種の平均値と比較する事で自社の良い点や改善点を把握して、次期計画等に取り入れて更なる成長を目指すことが出来るようになります。

 

皆さんも決算報告書を単なる結果として見るだけでなく、じっくり見てみて下さい。
ただし、正しい分析結果を得るためには、当然正しい決算書が必要となりますし、その為には日々の正しい経理処理が重要になりますね。

 

安全性分析以降の分析については次の機会にお話ししますね。

 

あおば会計スタッフブログは、毎週金曜更新です。
次回は、6月21日更新予定です。

 

 


 

追伸

「財務分析ついて」の記事を追加しました!

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