2017.07.28 【積立NISA】新潟の税理士がお送りするブログ
当ブログでは以前にジュニアNISAについての記事を書かせていただきましたが、2018年1月より「積立NISA」というNISAの別形態の制度がスタートします。
ここで一度NISAとはどのような制度なのか、初めての方のために少しおさらいしましょう。
通常、株や投資信託などの投資で運用益や配当金が生じた場合、20.315%の税金(所得税15.315%+住民税5%)がかかってしまいますが、NISA口座で取引をすると年間120万円までの投資から生じた運用益や配当金が非課税になるという制度です。
非課税枠の上限こそありますが、約20%の税金が非課税になるのですから、税金面ではとてもありがたい制度ですよね。
積立NISAが現行のNISAとどう違うのかというところですが、表でまとめてみるとこのようになります。
積立NISA | 現行NISA | |
---|---|---|
投資非課税枠 | 年間40万円まで | 年間120万円まで |
非課税期間 | 20年間 | 5年間 |
非課税枠の累計 | 800万円(40万円×20年) | 600万円(120万円×5年間) |
商品購入期間 | 2018年~2037年 | 2014年~2023年 |
ロールオーバー | 不可 | 可能 |
投資可能な商品 | 投資信託のみ | 株・投資信託・ETF・ETN・REIT |
資金の引き出し | いつでも可能 |
積立NISAは現行NISAに比べると非課税の期間がなんと4倍にもなります!
そのかわり、毎年の投資非課税枠が少額になるというところがポイントです。
積立NISAは投資できる商品が現行NISAに比べると投資信託のみと、選択肢が少なくなっています。投資信託の中でも安定的に運用ができるものに限られており、現行NISAや他の投資よりもリスクが少なくなると考えられています。そのため、積立NISAは「投資に興味があるけどリスクが怖い」「少額で長期的にコツコツ」とお考えの方や投資初心者におすすめの投資方法となりそうです。
注意しなければならないことは、積立NISAは現行のNISAとの併用ができません。現在NISAを利用している、又はこれから利用しようと考えている方はどちらか一方を選ばなければなりません。
冒頭でも申し上げた通り、積立NISAのスタートは2018年1月からですが、積立NISA口座は2017年10月より開設することができます。
積立NISAは他の通常口座と損益通算ができないという点では、現行NISAと変わりません。最近はネット証券も増えてきているので、どの証券会社に口座を作って運用していくか、よく考えてから作るようにしましょう
現行NISA、ジュニアNISAに加えて3つ目となる今回の積立NISAですが、今後は積立NISAへの一本化も検討されているようです。
今回紹介したNISAやFX、最近話題の確定拠出年金(iDeCo)、ビットコイン投資など、様々な投資の種類がありますが、リスクやリターン、メリットやデメリットがそれぞれ異なってきますので、自分に合った投資を見つけて、上手な資産形成をしたいものですね。
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