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2021.08.25 【ライフプランニングに用いる係数】新潟の税理士がお送りするブログ

【ライフプランニングに用いる係数】新潟の税理士がお送りするブログ

 

「この年齢までにこの金額が必要」「この金額を運用したら〇年後にはいくらになるかな?」など、長い人生においてお金を工面するシーンは多々ありますよね。
今回はそんな、お金にまみれた人生に少しでもためになればという内容でお送りいたします。

 

ライフプランニングに用いる係数は全部で6種類となり
【現価係数】【終価係数】【年金現価係数】【年金終価係数】【減債基金係数】【資本回収係数】があり、目的によってそれぞれの係数を使用して計算をします。

 

各係数は算式で算出できますが、今回はわかりやすく一般的に使用する表を援用していきます。

 

例として、年利3%で期間は5年とします 係数表の数字を用いて算出します。

 

期間5年の場合の係数表

期間5年の場合の係数表

 

現価係数

 

一定期間後に一定金額に達するために必要な元本(原資)を求める場合の係数

 

例)年利3%で5年後に50万を用意するためには元本はいくら用意すればいいか?

係数表の現価係数行、年利3%の欄を用います。

計算式 500,000 × 0.8626 = 431,300が必要となります

 

 

終価係数

 

現在の金額を複利(※)で運用した場合の、一定期間後の金額を求める場合の係数

※複利…元金に利息を足した額に利率を乗じて計算
次の利率を乗じる際には以前に付与された利息も含めて乗じます。

例)元本100万 年利2%の場合

1年目 1,000,000 × 2% = 利息20,000
2年目 1,020,000 × 2% = 利息20,400
3年目 1,040,400 × 2% = 利息20,808
4年目 1,061,208 × 2% = 利息21,224
以下同

 

例)50万を原資に年利3%で5年運用したらいくらになるか?

係数表の終価係数行、年利3%の欄を用います。

[計算式] 500,000 × 1.1593 = 579,650 となります。

 

 

年金現価係数

 

将来の一定期間にわたって一定額を受取るために必要な元本(原資)を計算する場合の係数

 

例)元本を年利3%で運用しながら5年間毎年15万ずつ受取る場合の元本額は?

係数表の年金現価係数行、年利3%の欄を用います。

[計算式] 150,000 × 4.5797 = 686,955 が必要となります。

 

 

年金終価係数

 

毎年一定の金額を積み立てた場合の、一定期間後の元利合計を求める場合の係数

 

例)毎年15万積立しながら年利3%で運用した場合の5年後の額は?

係数表の年金終価係数行、年利3%の欄を用います。

[計算式] 150,000 × 5.3091 = 796,365 となります。

 

 

減債基金係数

 

一定期間後に一定金額を用意するための、毎年の積立額を計算する場合の係数

 

例)年利3%で5年後に50万用意するには毎年いくら積立すればよいか?

係数表の減債基金係数行、年利3%の欄を用います。

[計算式] 500,000 × 0.1884 = 94,200 を毎年積立てる必要があります。

 

 

資本回収係数

 

現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の毎年の受取額を計算する場合の係数

 

例)50万を年利3%で運用しながら5年間で取崩ししたら毎年いくらもらえるか?

係数表の資本回収係数行、年利3%の欄を用います。

[計算式] 500,000 × 0.2184 = 109,200 が毎年もらえます。

 

 

この資本回収係数は借入金の完済までの返済元利合計を求める時にも使用することができます。
あまり現実的ではありませんが、例えば今回の数字をもとに考えてみると元金50万円を年利4%で5年返済するとした時にこの係数を用いると

500,000 × [係数] 0.2184 = 109,200 (1年での返済元利) × 5年 = 546,000円

が5年間で支払う元利合計、と言うように計算できます。

 

皆様の人生の一翼を担うまでにはいきませんが、何かのためになれば幸いです。

※当ブログの記事は執筆時の法律に従って書かれています。
法改正等により記載内容との相違がある場合がございます。
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