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2017.04.07 【診療所の経営状況を把握する】新潟の税理士がお送りするブログ

弊社では診療所の関与先様が多いので、結果様々な経営状態を見ることができます。

 

開業後、経営状況の見直しを行う際の考え方としては、診療所内での内部的要因と外部的要因にわけて考えると問題点が見つけやすいです。

(以下、日経BP社「40の困った!をスッキリ解決」より参照)

 

<外部的要因>

①診療圏について:診療所を中心にした人口の増減、住民の所得レベル、世代構成など

②競合医院について:周辺の競合医療機関の数などの調査

③患者の趣向:人気のある診療所から最近の患者はどのような診療所が行きたくなる要素になるか

 

<内部的要因>

①患者が医院をどう評価しているか:医業収入、レセプト枚数、新患の推移など

②投資額の適切さ:人件費、広告広報費、設備投資の予定などが収入に応じているか

③職員の自院での評価:職員が自院で働き続けている理由・モチベーションについて

④自院のオペレーション:医師が患者1人にかける時間、職員の配置、効率的かなど

 

外部的要因については、開業前から慎重に考えているケースが多いですが、内部的要因については、継続して評価、把握する必要があり、継続的に経営数値を院長自身が知っていないと「こんなはずではなかった」と思うケースが多々あります。

 

<内部的要因>の①については、レセコンから収集が容易にできますので

・先月の医業収入はいくらか

・先月のレセプト枚数は何枚だったか

・先月の平均レセプト単価はいくらか

・先月の初診患者数は何人だったか

・先月の初診患者のうち、紹介で来院した人は何人いたか

・先月、前年同月と比べて増えたか、どうか

などを毎月把握されると1つの指標になるかと思います。

 

上記に加え

・社会保険支払基金、国保連合会からの入金の比率は先月、前年同月とくらべどうだったか

なども集計しておくと、客層のストロングポイント、ウィークポイントの発見にもつながるでしょう。

 

診療所経営は大幅な増加も起きにくいですが、特定の要因がなければ大幅な減少も起きにくい傾向にあります。早い段階での自院の経営状況を把握し、次の一手を試してみることが成功のカギいえるかもしれません。

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