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ブログblog

2013.11.15 【財務分析について その2】新潟の税理士がお送りするブログ

今週ブログ担当の桜井です。
暑さが一段落し、「やっと秋到来か!?」と思ったとたん「えっ雪降るの!?」といった感じです。
秋はどこへ行っちゃたんでしょうか?
こう急激に気候が変動すると体調を崩しやすくなります。
私も風邪をひいたらしく、鼻水が止まりません・・・。
皆さんは大丈夫ですか?くれぐれもお気を付けて下さいね。

 

体調といえば前日健康診断(人間ドック)を受けまして、その結果が届きました。
自分では健康だと思っていたのですが、結果は要検査という項目が結構あってショックを受けました。
「少しお酒を控えようか」、「タバコやめた方が良いのかな」「運動不足かな」など考えさせられました。
結果はともあれ、自分の健康状態を知るためにも健康診断は大切ですね。

 

さて、企業にも健康診断書があるのをご存知ですか?
あるんですよ~、それが決算報告書の貸借対照表なのです。

企業の健康診断書「貸借対照表」

貸借対照表は、企業の一定時点(決算日)現在の財産状態を明らかにする財務諸表の1つです。
この貸借対照表を良く見ると、その企業の健康状態が分かります。
そこで今回は、前回の収益性分析に続いて、企業の健康状態を分析する安全性分析についてお話ししたいと思います。

安全性分析とは、その企業にどれくらい支払い能力があるのか、企業の健全性を判断するための分析です。
簡単言えば、その企業と取引(商品を販売したり、お金を貸したりなど)をした場合、きちんと支払い・返済できる能力がどれくらいあるのかという分析です。
具体的には「流動比率」「当座比率」「固定比率」「固定長期適合率」「自己資本比率」などがあります。

 

①流動比率

流動比率=流動資産÷流動負債×100(%)

これは、1年以内に支払いをしなければならない負債(流動負債)を1年以内に現金化される資産(流動資産)でカバーできるかといった短期的な支払い能力をしめす指標です。
通常は200%以上が望ましいとされています。

②当座比率

当座比率=当座資産÷流動負債×100(%)

これは、①の流動比率よりももっと短期間で換金性の高い資産である当座資産(現金・預金・売掛金・受取手形・短期保有の有価証券)での支払い能力を示す指標です。
通常は100%以上が望ましいとされています。

③固定比率

固定比率=固定資産÷株主資本(自己資本)×100(%)

これは、長期にわたって運用する資産を自己資本でどれだけカバーできるかといった長期的な安全性の指標です。
通常は100%以下である事が望ましいとされています。

④固定長期適合率

固定長期適合率=固定資産÷(固定負債+株主資本)×100(%)

これは、長期にわたって運用する資産を長期的な負債と株主資本(自己資本)でどれくらいカバーできているかといった長期的な安全性の指標です。
通常は100%いかであることが望ましいとされています。

⑤自己資本比率

自己資本比率=自己資本÷総資本×100(%)

これは、資金調達を返済期限が無い株主資本(自己資本)でどれくらい行っているかを示す安全性の指標です。
安全性の面からは多ければ多いほど良い事になります。
ただし、資本コストの面からみると必ずしもそうでは無いようです。

 

以上が企業の健全性を分析する主なもので、企業の健康状態を客観的にチェックすることができます。
皆さんも決算報告書を単なる結果として見るだけでなく、じっくり見てみて下さい。
色んな事がみえてきますよ。
ただし、前回も言ったように正しい分析結果を得るためには、当然正しい決算書が必要となります。
その為には日々の正しい経理処理が重要になりますね。

 

あおば会計スタッフブログは、毎週金曜更新です。
次回は、11月22日更新予定です。

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